セーヌ河の中州で、防御しやすかった事から、古くから王宮が置かれていた島。サンジェルマン地区からボンヌフ橋を渡り、ノートルダム寺院を目指して、散策した。

ポンヌフ

ポンヌフ橋の開通は1606年。現存のセーヌ川の橋では最古のもので、これ以前は、両側に商店が並ぶ形式だった。 
橋を渡ると左手にポンヌフ橋を建造した、アンリ4世の騎馬像がある。パリで最初に設置された由緒あるブロンズ像で、フィレンツェ製。この当時、パリではブロンズ像の製造技術がなく、メジチ家から嫁入りした王妃が発注。王様の死後4年目の1614年に設置された。


アンリ4世は、ベルサイユ宮殿を作ったルイ14世の祖父にあたり、ブルボン朝の始祖になる。暗殺された前王に子孫がなく、別家系から王になった。就任前にノストラダムスが会っていて、王になると予言していた。
日本では、徳川幕府が始まる頃。 

サントシャペル

トルコから購入したキリストの荊の冠を収納する為に当時の王宮内に建設された教会。13世紀後半のゴシック様式最盛期の建物だが、2階の見やすい高さに狭い間隔でステンドグラスが配置されている為、室内が明るくて華やか。肝心の宝物は、フランス革命の混乱で、行方不明。


コンシェルジェリー

10~14世紀のフランス王宮が牢獄に転用された建造物。ノルマン人バイキングに備えて、要塞として堅固な建物になっている。
一階部分は、柱が林立しているのみ。マリーアントワネットも処刑前に投獄され、 獄室は展示ルートになっている。


ノートルダム寺院

ゴシック様式初期の、12世紀後半に建築が開始された教会。ただ、何度か改築されているとの事で、柱にゴシック風の彫刻は少なく、整った印象の外観。内部は天井が高く、ステンドグラスも美しく、華やか。 塔に上りたかったが、午後では既に長い列が出来ていたので断念。
後ろは公園になっており、ゴシック様式と言われる構造が良くわかる。